聴く習慣(4)「否定しない」の落とし穴①

こんにちは。
心理カウンセラー&カラーセラピストの細淵です。


今回は久しぶりに「聴く習慣」のお話。

In-Studiumでは、
【身近な人たちとの関係をもっと豊かに】
をモットーに、
日常会話で役立つ聴き方をお伝えしています。

このシリーズもその一環です。
関係がよりよくなるために
お役に立てれば嬉しいです!


さて、今日のテーマは
「否定しない」の落とし穴その①

聴いていて苦しくなってしまうのは
もしかしたらこれが原因かも!?



▼「否定しない=肯定する」ではありません

「相手を否定しないようにしましょう」
聴き方のポイントでもあります。

会話では、特に頭ごなしに否定すると、
相手の話す気持ちをくじいてしまいます。
会話も続かないし、心も通いあわないのですね。

なので、相手と実りある会話をするために、
「否定しない」という姿勢が
聴き方のひとつのポイントになるわけです。


ですが、
こんなふうに勘違いしてしまうことも。

「よし、相手を否定しないんだな。
 相手を肯定するようにしよう!」

“肯定”は辞書によると、
『その通りだと判断し、認めること』
とあります。

つまり、この意味では
同意や賛同に近いニュアンスですね。

そのことを踏まえると・・・
相手と自分の気持ちや考えが近ければ
肯定しやすいですが、
正反対の場合はどうでしょう。
肯定するのは難しいのではないでしょうか。



人にはそれぞれ価値観があります。
価値観は、その人の判断基準になっています。

つまり、物事に対する肯定も否定も、
その人が持つ価値観から生まれるんです。

そして、価値観というのは、
その人自身が大切にしたいものでもあります。

だからこそ、
否定されれば反発したくなるし、
自分と違う価値観を無理に肯定しようとしても
苦しくなるのです。


人はみんな違う存在です。
当然、価値観も人それぞれです。

価値観同士をぶつけてしまうと、
ほぼ確実に戦いになります。

せっかくの会話なのに、
対立して関係が悪化してしまったら
もったいないですよね。


では、対立せず、無理せずに聴くには
どうしたらいいのか?

次回は、そのことを掘り下げてみますね(^^)


▼「聴く習慣(4)「否定しない」の落とし穴②」はこちら
http://in-studium2015.blogspot.jp/2017/09/4_24.html