T's Labとは

T's Labとは

T's Labは2本の柱から成り立ちます。

(1) 自由と意志の思想研究アラカルト

これまでのウン十年。
なぜこうなったんだろう。どうしてああいうことをしたんだろうか。
時を経るにつれて、少なからぬ後悔の念をもって過去を振り返ることが多くなりました。
そんな思いをきっかけに、哲学思想の勉強を始めました。
大学、大学院で学んでいく中で自由意志の議論に惹かれ、その議論の中で様々な思想家たちに出会いました。
それらがとても豊かなものであることは少しずつ分かってきましたが、なお探求を続けていきたい思いも強まりました。
自分なりのペースでゆっくりゆったり、できればゆたかに考えていくためにブログを活用してみようと思います。

ここでは、主に2つのことを進めていきたいと思います。

①様々な自由意志の議論を取り上げる

自由意志の議論は様々な側面から考えられます。
人の意志はどのように成り立っていくのか。この世のことや人の人生など全てのことは(人知を超えて?)決定されているのか。自由と運命は共存するのか。原因と結果とはなにか。時間とは何か。社会における自由とは何か。悪とは何か。etc.
こうしたことは、古代以来哲学の中心論点として議論し続けられています。
つまり、様々な書物やテキストがあるわけです。
ただ、それらすべてを取り上げられるわけもありません。
当ブログでは独断と偏見で選んだ書籍やテキストをアラカルトで紹介しつつ、取り扱っている議論について考えていきます。
「ゆっくり急げ」で、慌てずに取り組みながらもわずかでも確実に読み進めていければと思っています。

②人生や社会生活への還元

文科省のホームページで、日本の哲学研究や教育の問題点として次のようなことが記されています。
日本の哲学研究の課題として、西洋の偉大な哲学者の著作に対する文献学的な関心のみが肥大化した、いわゆる「哲学者研究」にとどまっており、本来の「哲学研究」になっていない。(中略)日本の哲学研究は、ある哲学者の思想の文献学的研究に始まり、それを思想史の文脈の中でどう位置づけていくのか、そして、研究対象とした哲学者の著作の解釈を更新していくことにすべてのエネルギーを注ぎ込んでいる。
哲学教育にしても、哲学の思想史研究としての哲学研究の専門家を養成するということに著しく偏っており、社会の中の哲学的思考を育んでいこうという関心が非常に少ない。
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/015/siryo/attach/1343331.htm

いわゆる社会人生活を経ながら大学、大学院で哲学研究の現場に接したブログ主の経験でも、この文科省のホームページの主張は少なからず響くものがあります。
かといって、上記のようないわゆる文献学的研究の重要性もまた痛感します。
哲学や思想は、洋の東西を問わず、現在多く見受けられるの細分化し高度の専門知識がなければ近づけない研究分野とは異なるところがあると思います。
特殊な設備や機械、器具、薬品や動植物、マンパワー等々を用いなければ研究対象を扱えない、研究できない分野ではないということです。
哲学研究の対象となる書物は、原典であれ翻訳本であれ、少なからず手に取ることができます。
あるいはダウンロードすることで手元に引き寄せることができます。
そして、まずはひとりでも読み、分からないなりにも自分なりの考察を始められるものです。
市井の人々に開かれた分野であり得ることこそ哲学・思想のいわばアドバンテージだと思います。

そこで、現状の哲学研究内容や成果を踏まえて、それらをいかにして私自身の、ひいては各々の人生や社会生活に活かしていくのかということも考えていきたく思います。
どのような取り組みができるのか。
読書会のような集い、そこでのコミュニケーションを通じて各々の生き方やあり方について感じること、思うことを深めていくということもあるかと思います。
あるいは、他の取り組みもあるかもしれません。
いずれにしましても、社会人として哲学・思想を学びなおした者として、それらを人生や社会生活に活かしていくあり方を模索していければと思っています。

(2)傾聴資料室

普段のコミュニケーションにおいて、相手の話に耳を傾けることを大切にする。
そこから生まれる豊かさを大切にする。
「大切なひとたちとの絆を深めるための傾聴」
有志の心理カウンセラーたちが集って、日常会話における傾聴のあり方をお伝えし、実践していく取り組みをしていました。

これがIn-Studiumです。

この取り組みについては今後も続けていければと考えております。
まずは、In-Studiumのこれまでの活動内容に関する記事を紹介します。
皆様の普段のコミュニケーションに少しでもお役に立てればと思います。

お問い合わせがございましたら何なりとお伝えいただければと思います。

以上、2本の柱から自由や意志についての探求を進めていく。これがT's Labです。
どうぞ宜しくお願い致します。