「○○けど」で終わる発言には、続きがある?

こんにちは。
心理カウンセラー&カラーセラピストの細淵です。

今日は、日常のふとした発言から
相手や自分の本音を探るヒントをシェアしますね。


話をしていると、自分の発言の最後に
「○○けど」とつける人がいませんか。

例えば・・・

「ま~そういうこともありますけどね。」
「それは仕方ないことだと思いますけど。」
「僕もそう言ったんですけど。」


こんなふうに「○○(です)けど」の後に
何か言葉が続くわけでもなく、ここで発言が終わるんです。

「〇〇(です)けど」は、なくても意味は通じます。


「けど」は、もともと文と文をつなぐ言葉。

つまり、「けど」で終わっている文にも続きがあり、
実は言い切れていないということになります。

本音は飲み込んだ、ともいえるかもしれません。


は、会話例をひとつ見てみましょう。

Aさん「なんだか忙しそうね…」
Bさん「もう業務が多すぎてさぁ…回らないのよ」
Aさん「あれ、そういえば新しい人入ったんじゃなかった?」
Bさん「うん、今月から入ったわよ」
Aさん「そっか、それじゃ少しは負担も減りそうね」
Bさん「まあね…減ってくれるといいんだけどね~」

いかがでしょう。
Bさん、明らかに本音は飲み込んでいると思いませんか?

「けど…どうしたの?」とか「何かあったの?」と
返していけば、Bさんは本音を話してくれるかもしれません。


日常会話に聴く姿勢が加わると、
この「〇〇(です)けど」に気づきやすくなります。

傾聴は、相手の話す内容以上に、
相手の気持ちに寄り添い、理解しようとする行為だからです。

相手の気持ちを理解するきっかけに、
ぜひこの「〇〇(です)けど」に注目してみてはいかがでしょう。


まずは、直接相手に聞けなくてもいいんですよ。

「あの言葉の裏には、どんな気持ちがあったのかな?」

と、想像してみて、
気づいたことをメモしてみてください。

もし、ただの口癖だったり、
特に意味のないことだったとしても、
とにかくそういう時間を作ってみることが大事。

そうしているうちに、
相手の立場に立って考える力がついてくるはずです。
それは、必ずよいコミュニケーションに生きてきます。


してもし、
自分が「〇〇(です)けど」をつけて発言していたら。


これは、ぜひ自分の本心と向き合ってください。


こういう言い回しも「表現」です。
どう表現するかは
自分が本当はどう感じ、どう思っているのかに通じます。

思わずそう表現した背景には、
いったい、どんな気持ちがあったのでしょう?
どんな言葉を飲み込んでしまったのでしょう?


相手の気持ちを理解したいなら、
まず自分の気持ちを理解することから。

「自分から始まる」ことは、
意外と多いと私はいつも思います。


聴き方のブラッシュアップはもちろん、
本心と向き合う機会を知ることで
ご自分の心を大切にするきっかけになれば嬉しいです。