聴く習慣(1)会話のスリム化!

こんにちは。細淵です。
今日は「聴く習慣」のポイントのお話。

上司・部下、家族、友人と話していて、「なんだか話しづらいな…」と感じることはありませんか?私は結構あります(笑)
でも、その<話しづらさ>を掘り下げていくと、「聴くポイント」が見えてきます。

というわけで、私が感じた日常での聴くポイントを備忘録として書いていこうと思います。

どれもささやかなポイント&コツですが、効果はささやかではありません!
日常で傾聴を活かしたいな~と思っている人の参考になったり、楽しんでいただれば嬉しいです!


*実際に聴く練習をしてみたいという方には下記のイベントがおすすめです!
 ⇒聴く人たちが集まれる!「聴いて話す会」のご案内
 ⇒「聴いて話す会」へのお申込みはこちら

言いたいことを当てる必要はありません!

さて、次の会話をご覧ください。職場での上司&部下の会話です。

部下「すみません、次の会議のことなんですけど…」
上司「ああ、それね。資料はこの間のものでいいから」
部下「いや、そうじゃなくて…場所のことで」
上司「え、場所?どうしたの、会議室取れなかったの?」
部下「いや、取れたんですけど」
上司「取れたの?じゃあ何が問題なの?」
部下「(だからそれを今から話そうとしてるんだよ!)」


部下が話している途中で、上司が先読みして会話を進めてしまうわけです。部下の言葉に上司が自分の言葉をどんどん被せてしまうんですね。

部下の心の声まで書きましたが…、相手が上司じゃなかったら「だーかーらー!」ってキレちゃいそうですよね(笑)
でも、こういうシーンは意外と多いです。実はここ数日間で何度か見かけた光景でした。

会話の目的は、相手の言いたいことを当てることじゃありませんよね。

会話も「急がば回れ」

文字で書くと「え~、こんなあからさまに妨害してる人いる?」と思うかも知れませんが…意外といますよ、残念ながら(^^;)

そして、うっかりしていると、自分もやっていることもあります…。

急いでいたり、余裕がないと、「それで?だから何?」と矢継ぎ早に聞いてさっさと結論を知りたくなってしまうもの。とはいえ、上記した会話は果たして効率的でしょうか。

この会話では部下はまだ本題に入ることができていません。
上司の言葉を訂正するので精一杯です。そのあと、本題に入ろうとしますがまた上司が先読みをして、またその言葉を訂正して・・・


・・・って、これすんごく効率悪いと思いませんか?

そしてなかなか核心にならないので煩わしくなったり、会話がどんどんズレていきます。もうこうなると、話す方も聴く方も面倒臭くなってしまいますよね…。

最初に部下が話してきたのをそのまま聴いていれば、もう核心に入っていたでしょう。

仕事が忙しいから聴けないと言う方もいるのですが、こんなやりとりを続けるくらいならいっそ聴いた方が結果的として効率的になる場面も多いのではないでしょうか。

結局のところ、相手が何を言いたいかは最後まで聴かないと分からないものなんです。

聴くポイント:「。」まで聴くこと

さて、最後まで聴くときにはこんな傾聴のコツを使ってみてはいかがでしょう。

「今日は海に行って、とても楽しかったです。」
↑このように、相手の話が一区切りつく「。」まで聴くだけでも、かなり話しやすさが変わります。

話し言葉と書き言葉は違うので、これよりももう少し寄り道しながら語られます。
なので、「うん、うん」とあいづちを打ったり、うなずきながら相手が最後まで語れるように促すことが、会話をシンプルで心地よいものにしてくれます。


もし相手が話に詰まって、悩んで止まってしまうようなら、「それで…?」と先を促したり、「○○がこうなったんだね?」とまた会話が流れるように整理してあげるのも1つですね。

「聴く習慣」って、こういうシンプルで簡単なことから始められるんですよ~!

日本語は最後でどんでん返しが起こる!?

私自身も以前にこんな経験をしました。

あるスイーツについてメニューを見ながら話していたときのことですが、どのスイーツが美味しそうだとか好みだとかそんな話をしていました。

そして、私はあるスイーツを指さして「私こういうの好き…」と言いかけたところで相手が、「好きじゃないんだよね!」と言葉を被せてきました。

私が言いたかったのは、「私こういうの好きなんだよね」という真逆のことだったのです。ささいなことですが、最後まで聴いてほしいよなぁ…と実感した瞬間でした。

日本語って特に、最後まで聴いてみないと分からないことって多いんです。

「楽しかった」のか「楽しくなかった」のか。
「間に合った」のか「間に合わなかった」のか。

予測しながら聴くのはいいですが、言いたいことを当てるゲームになってしまうと、会話がどんどん複雑になってお互いに面倒になってしまいます。


心地よい会話を増やすために、まずは会話のスリム化をしてみてくださいね~!


*「聴いて話す会」は、日常で聴くコツをフル活用したい人たちの集まりです
 ⇒聴く人たちが集まれる!「聴いて話す会」のご案内
 ⇒「聴いて話す会」へのお申込みはこちら