「傾聴」が有料老人ホームを選ぶポイント上位に挙がる

こんにちは。
In-Studiumファシリテーターの細淵です。
今日は、傾聴に関するお話です。


先日、In-Studiumのファシリテーターであり、高齢者施設で傾聴専門のスタッフでもある佐藤から、「傾聴のことが載っている」と、ある記事を見せてもらったんです。

それは、『文藝春秋』に掲載されていた「まちがいだらけの「介護施設」選び」という特集。そこには、有料老人ホームを選ぶためのポイントが18項目チェックシートになっていました。

この7項目めに、「傾聴のトレーニングをしていますか」というチェックポイントが!

有料老人ホームを選ぶポイントの中に入ったんですね~!
「傾聴」の重要性とともに、認知度も上がってきたんだね!と盛り上がりました。


ところで、なぜ有料老人ホーム選びで「傾聴」がポイントになっていたのか?というと…。

1つには、傾聴が認知症の症状の緩和や予防にもつながると言われていることがあるようです。「話すこと」って実は脳全体を使う行動なんです。
普段当たり前にしていますが、私たちが話しているときって脳全体が活性化しているんですね。それが良い刺激になるのでしょうね。

また、話を聴いてほしいという方にとっては、聴いてもらうことそのものが癒しになります。
人は表現したい生き物なんて言いますし、同時に理解してほしいという欲求も持っています。気持ちよく話せて、しかも癒されたら最高ですよね。

こうして改めて考えると、「聴くこと」って人のベースにある欲求を満たして安心感を与えてくれるものなんだなぁと思います。


これはもちろん日常でもとっても効果のあること。ぜひ、日常でも聴く習慣を持ってみてください。
In-Studiumには、日常で傾聴を実践したい人たちが集まる企画がありますので、<こころプレイス>で開催情報をチェックしてみてくださいね~!


ちなみに、全18項目は下記のとおりでした。

①死ぬときは病院ではなく、ここで看取ってくれますか
②医療側との連携はどうなっていますか
③年間に何人の方を看取っていますか
④施設の死生観を聞かせてください
⑤介護スタッフの離職率を教えてください
⑥スタッフの教育をどうしていますか
⑦傾聴のトレーニングをしていますか
⑧この施設は地域とどう関わっていますか
⑨自身や風水害など、災害のときはどうしますか
⑩ 利用者のQOLをどう評価していますか
⑪ADLが劇的に改善した例はありますか
⑫認知症の評価表を利用していますか
⑬利用者の服薬管理はどうしていますか
⑭筋力トレーニングの指導をしていますか
⑮熱中症対策をどうしていますか
⑯利用者と介護スタッフの比率を教えてください
⑰「高齢者は避けて欲しい薬のリスト」を知っていますか
⑱認知症ケア専門士は何人いますか
(※『文藝春秋』 間違いだらけの「介護施設」選びより引用)

「この中で18点のうち10点以上なら極めて優良、5点以上なら合格点」なんだそうです。