【自己紹介】 小林篤司

今回は、自己紹介の第4弾をお届けします。
In-Studiumメンバー全員の簡易プロフィールは、コンセプト&メンバーの下部に表示してあります♪

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 思索する道を歩み続ける

私は東京生まれの神奈川育ちです。
大学卒業後から現在に至るまで、生物関連の研究に関わる仕事をしています。

その中で自分自身について、あるいは人間関係などについて考えるところがあり、心理学・カウンセリング、そして思想・哲学などを学び始めました。

そして、2011年以降、心理カウンセラーや産業カウンセラーとして、「傾聴」に関する講座に講師として関わるなどの活動を続けてきました。

また、西洋哲学を学ぶべく大学に入り直し、現在は大学院で研究を続けています。

 哲学とカウンセリングに共通することとは

哲学の研究をしているというと、「哲学とは何ですか?」としばしば訊かれます。

「哲学とはなにか」というテーマの解説本が少なからずありますが、この問いは考えれば考えるほど難しいですね。
私としても、「100%これだ!」という答えを決めきれないのが正直なところです。 ただ、信念として思っていることはあります。

「哲学とは、問題の共有である」


哲学で扱っている問題は、私たちの根幹に関わることが多くあります。先人たちは自らの思索を通じて、問題の共有をしてきたわけです。

この「問題の共有」ということは、心理カウンセリングにも通じると私は思います。
心理カウンセリングの根幹は、カウンセラーがクライエントとクライエントが抱える心の問題を共有し、寄り添うこと。 心理カウンセリングも哲学も「問題の解決」がいきなりの‘大目標’では必ずしもない、ということです。

まず「問題の共有」をすることによって、「解決」に至る道筋が見えてくるのではないか…。 私はそう考えています。
(私の思う哲学については、別記事「哲学とはなにか」で詳しくお伝えしています)

考える葦としての私たち

私自身、クライエントとしての経験もあります。
また、心理カウンセラー・産業カウンセラーとして、個人セッションのカウンセリングの大切さ、重要さを痛感しています。

その一方で、クライエント経験を思い出すと、いきなりカウンセラーに一対一で悩みを話すということは、とても緊張するものでしたし、難しく感じたこともあります。

自らのことを語る難しさは、私も共感するものです。


私たちは、カウンセラーやクライエントといった立場の前に、「考える葦」という人間なのです。
まずは、いきなり自分の深い部分を開示しなくても、何かに触れて、それついて思ったことを表現することから始めてもいいのではないかと思います。

「哲学」という先人たちの思索が凝縮されたものに触れ、人生の根幹にかかわる問題を共有し、お互いに思ったことをシェアする。
その経験を、ささやかでも繰り返していくうちに、自分自身について語りやすくなっていくのではないでしょうか。

あるいは、そういうプロセスを経て、何か気づきが生まれることもあります。
その気づきを基に、カウンセリングなどによって今後歩んでいく道を一緒に築いていくあり方もいいかも知れません。


私は、参加してくれる人が安心して自分の思いを共有できるような場を、BOOK CLUBという形で提供していきたいと考えています。


Written by A.KOBAYASHI


◆保有資格

*特定非営利法人日本臨床心理カウンセリング協会 認定臨床心理カウンセラー
*特定非営利法人日本臨床心理カウンセリング協会 認定臨床心理療法士
*一般社団法人日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー
*日本カウンセラー学院認定講師
*コミュニケーション傾聴士